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大正浪漫の趣き 天見温泉 南天苑のお知らせ・ブログ
長野神社宵戎の夜
更新 : 2008/1/10 5:26
昨日は一日休みました。
たまに何も予定のない休みをとると一日中、ぽけ〜としていたのですが、日頃の性分で、つい「こんなことしてる場合じゃない!」という強迫観念みたいなのが湧き起こるのですよね...(笑
でもたまに、頭からいろんなことを抜かないと、身体がまいってしまう...というのも、このトシぐらいになると経験則として持っているので、何か思いついては思考停止、また何か思いついては思考停止を自分で繰り返していました。
...で夕方、買い物に街に出かけると昨日は宵戎。
大阪では今宮戎神社が有名ですが、ここ河内長野の長野神社でも古くから戎まつりが行われていて、9日は宵戎。10日は本戎、11日は残り戎。地元でもこの日は多くの参拝者でにぎわいます。
南天苑には稲荷が祀ってあるので、子どもの頃から戎さんにはなぜか参りません。...このへんの事情が不思議なので子どもの頃から疑問で、一度父親に尋ねたことがあったのですが、父親の答えは「神さんがヤキモチを妬くから...」という答えだったと思います。「ヤキモチ」という単語を初めて知った頃の昔懐かしい思い出話であります。
最近、河内の古社を調べるのが興味深いことに気づいたのですが、ここ長野神社で祀られる祭神は素盞嗚大神(スサノオオオカミ)。主祭神が一神のみというのもすっきりしていますが、創建年代不詳...というのも、なかなかミステリアス。
高天原で姉弟喧嘩して、姉のアマテラスを天の岩戸に隠れるほど困らせたというスサノオ。これに対して稲荷の本宮である伏見稲荷の祭神は、宇迦之御魂大神(ウカノミタマノオオカミ)。これは伊勢神宮のアマテラスが「独り身で寂しいから」と、料理の神さん豊受大神(トヨウケノオオカミ)を丹後から呼び寄せたとされていて、ウカノミタマノオオカミとトヨウケノオオカミとはいずれも農耕神で異名同体の神といいますから、必然、姉のアマテラスと仲の悪かったスサノオと姉の料理番であるウカノミタマノオオカミとは、アマテラスを間に挟んでなかなか親しみ難かったのではないか... だから、稲荷を祀って戎を拝むと「ヤキモチ」を妬く...なんてね...
ちなみに長野神社の、現在の本殿は天文12年(1543年)頃の建築で国の重要文化財 。場所は南海高野線・近鉄南大阪線 河内長長野駅下車徒歩1〜2分。
「商売繁盛で笹持って来い♪」ミステリアスなぶんだけ霊験すこぶるあらたか...と思います