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宿番号:313188

「有形文化財」に指定された純和風旅館◆夕食は「お部屋食確約」

ハイクラス

天見温泉
難波から1時間/南海高野線天見駅下車すぐ

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    隙駒(げきく)

    更新 : 2011/10/17 7:19

    ただ“雑草”と呼んでしまえば、
    個々を顧みることもなく、見逃している路傍の花一輪、雑草一つでも、
    名前を覚えると、 目の前の世界がひとつ広がったような気がすることがあります。
    「書」もよく似ています。

    「なんて書いてあるんでしょう?」なんて云って見逃していると、けっこうソンします。
    本当は、もっと広がる世界がありながら、見ない、聞かないまま過ぎ去ってゆくようなもので、
    な〜んとなく、世間が狭くなって、もったいないので、
    生きているうちに人に訊いたり、調べたりしてみましょう。
    「コトバはチカラ」。言葉や、その意味するところは案外よく覚えていて、自分が苦しんだり、悩んだりするときの指針になったりするものです。

    今日、紹介するのは南天苑ロビーに長らく額装で掲げる「隙駒(げきく)」です。
    作家は長久大徳先生で、篆書の大家。書道家であった父親の書の友人。
    左肩に「贈 南天苑」と書かれています。

    最近になって分かったことですが
    「隙駒」の言葉は、中国の宋代。趙希鵠『洞天清録集』の序文の中にその一文が出てきます。

    「人の一生は白駒の隙を過ぎるが如く、あわただしく過ぎ去っていく。しかも風雨憂愁は大半を占める。(略)
    目を楽しませるのは色ばかりとかぎらず、耳を楽しませるのは楽ばかりとはかぎらない。(略)
    ときに古人のよき筆跡を鑑賞すれば、​浮世のわずらいも去り清福を享受するには、これに及ぶものはない​であろう」。
    ひとときは、香をくゆらし、古(いにしえ)の人の書いた筆跡に親しみ、書の意味をじ〜っくりと味わおう…そんな感じでしょうか。本当はもっと長いのですが、かなり乱暴にまとめてみました。

    やはり、一番印象に残るのは、
    「人生は、あっという間。山と山との間を駆け抜ける白馬のように過ぎ去ってしまう」というところでしょうか?

    だから… というわけではありませんが、
    過ぎ去ってしまわぬうちに…
    旨いものは、旨い季節のうちに食べてしまうほうがよいようです。

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