「社長! 朴葉焼きしまひょっ!」と…
先代料理長が植えたひょろっとした苗木が育ち、朴(ほお)の木三本が、見事に大木化しまして、香木の香草、朴の葉がわんさかと出来るようになりました。
あれから何十年経ったんですかね?20年?25年? 当時の料理長はすでに引退しましたが、虎は死んで皮を残すがごとく、先代料理長は引退して朴の木と葉を残す…今年も満を持して会席料理献立に朴葉焼きの登場です。
南天苑師走のお献立の中、焼き物は、河内鴨、榧味噌の朴葉焼き。
河内鴨は太閤秀吉が鴨肉を好んで食べたとされ、近江の長浜から大阪に居城を移してからも、琵琶湖の鴨のおいしさを味わうために、長浜の鴨を大阪に放ち飼育を奨励したと伝わる歴史があります。
食事の時間ともなれば、客室から漂う河内鴨朴葉焼きの香ばしい薫りが店主の空腹にコタえます(><)