軽井沢の自然に溶け込むように建つ「軽井沢千住博美術館」は、まるで森の中を散歩するような感覚でアートを楽しめる、ちょっと特別な美術館です。

ここで出会えるのは、日本画家・千住博さんの作品たち。滝や光をテーマにした絵は、静かで力強く、見ているだけで心がすっと落ち着いていきます。特に「The Fall」という滝の作品は、映像と音が組み合わさっていて、まるでその場に滝が流れているかのような臨場感。思わず立ち止まって、時間を忘れてしまうほどです。

建物の設計を手がけたのは、建築家・西沢立衛さん。ガラス張りの壁からは自然光が差し込み、床はゆるやかなスロープになっていて、館内を歩くだけでも気持ちがいい。外の木々や空の色がそのまま美術館の一部になっていて、アートと自然が一体になったような空間です。絵画主体の美術館で自然光を取り入れているのは、とても珍しい演出ですね。

さらに、敷地内には「カラーリーフガーデン」という庭園も。季節ごとに色とりどりの葉が楽しめて、春夏秋冬、いつ訪れても違った表情を見せてくれます。美術館の中だけでなく、外の景色もアートのように感じられるのが、この場所の魅力です。

館内にはカフェもあり、軽井沢の人気ベーカリー「浅野屋」のパンを味わいながら、アートの余韻に浸ることもできます。ミュージアムショップでは、千住さんの作品をモチーフにしたグッズも手に入るので、思い出にぴったり。

静かに過ごしたい休日や、自然の中でリフレッシュしたいとき。軽井沢千住博美術館は、そんな気分にぴったりの場所です。アートに癒され、自然に包まれる贅沢なひとときを、ぜひ体験してみてください。