昔々、ベジタリアン王国のメタボ姫が、義母なるサスケ女王の命を受け、奇跡を起こすという豚を探す旅に出ました。

とても過酷な道のりでした。容赦なく照りつける太陽と、そして今にも姫を射抜かんばかりの紫外線は、姫を疲弊させるには十分でした。しかし、暑さに負けず愛馬に颯爽とまたがる姫はあまりにさわやかで、道行く旅人たちが熱い視線を送ります。

さらに進むと一際にぎやかな通りに出ました。
さまざまな露店が立ち並び、商人たちが大きな声で客を招いています。
姫は立ち寄りたい衝動を抑え、自らの使命を思い出しました。
義母サスケに聞いた‘豚`は、この周辺にあるはずなのです。

目を瞑り、精神を集中させます。ちなみに姫はダウジングが得意です。



.........ＢＵＴＡ...................ＭＥＳ...ＨＩ.........



微かに姫の脳裏に文字が浮かびました。


豚めし！！！！！！！！！！！
そうだったのね。。。。
姫はつゆだくを４つ購入し、女王の待つ城へと急ぎ帰ったのでした。

〜番外編〜
その日、ベジタリアン城で働く小姓のえだ坊は、いつものように、城にやってくる客人の帰りを見送っていました。しかし、姫が無事に帰館し、奇跡の豚を目の当たりにしたとたん、いてもたってもいられず、奇跡の卵を探しにいきました。

しかし、その旅は失敗に終わります。。。。。
季節柄、温泉卵を手に入れることはできなかったのです。


えだ坊回想録〜第２章〜奇跡の豚編

語り部　えだ坊