宿番号:314197
壺中の天 宿○文のよくあるお問合せ
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「壺中の天」の意味??
カテゴリ : その他更新 : 2009/12/25 10:28
「壺中の天」(こっちゅうのてん)とは、「後漢書−列伝第72、方術伝下・費長房」に見られる故事である。時代は後漢、汝南の町に費長房という男がいた。彼が市の役人であった時、その勤める市場で、一人の薬売りの老人と邂逅する。その老人は壺公という名で、夕方市場の仕事を終えると、店頭に掛かったひとつの薬壺の中にすうっと跳び入ってしまうのを、ある日彼は目撃するのである。この不可思議な光景を目にした彼は、この老人によく尽くし誠意を認められた。そしてその老人に頼み、自分も一緒に壺の中に躍り入ることを許される。壺に入ると、そこは俗界から離れた荘厳な御殿で、楼閣や門、長廊下などがある、まさに仙境で美酒佳肴に満ち溢れていた。彼は暫し俗世を忘れ美酒佳肴をたらふく楽しんだ揚句に、また壺の外に戻ったという。いわゆる「壺中天」、「一壺天」の由来であり、「壺中の天」とは、また酒を飲んで俗世を忘れるという意味がある。