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冬の奈良と不老長寿伝説
更新 : 2013/12/6 11:55
▲垂仁天皇陵(奈良市尼辻西町)。水濠に囲まれた美しい前方後円墳で、濠には田道間守の墓とされる小島がある。
日に日に寒さが増し、炬燵でミカンが恋しい季節となりました。
ホテルアジール・奈良から近鉄電車で約10分、
唐招提寺、垂仁天皇陵など重要な歴史スポットが散在する尼辻地区では、
3センチほどの小さい実を付ける柑橘が黄色い実をつけています。
一見キンカンのような姿ですが、これこそ日本固有種の「タチバナ」
日本におけるみかん類の原種なのだそうです。
その昔、病に伏された垂仁天皇(第11代)の命を受け、
常世の国へ渡った田道間守が 「不老長寿の妙薬」として持ち帰ったのが、
「橘−タチバナ」だといいます。
あらゆる苦難を乗り越え、10年かかってやっとの思いで帰国してみたら、
垂仁天皇はすでにこの世になく……。
悲しみにくれた田道間守は亡くなってしまいました。
人々は、これを悼み、天皇陵の側に橘の木を植えたといいます。
御所に植えられる「右近の橘(うこんのたちばな)」はこの故事に因みます。
現在、垂仁天皇陵(奈良市尼辻西町)の濠には、
南東に田道間守の墓とされる小島があり(写真右)、
田道間守が持ち帰ったとされる橘は品種改良され、
日本の人々に愛されるみかん(温州みかん)となりました。
このような伝説に彩られた「橘」。
香気が強く、雪害に強くよく育つことから、
人徳があり奥ゆかしい人を 「橘のようだ」となぞらえたという逸話があります。
水濠に囲まれた美しい前方後円墳である垂仁天皇陵は、唐招提寺の正門から徒歩約10分。
唐招提寺、薬師寺方面へお越しの際は、少し足を伸ばして
お立ち寄りになるのはいかがでしょうか。
奈良では、年末にかけて唐招提寺のお身拭い、正暦寺の冬至祭など
家内安全や健康長寿を願う催しが多数行われます。
日ごろの喧騒を離れ、数日かけて心と体をリセットする冬の奈良旅はいかがでしょうか。
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