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南の島の星空コラム★6月
更新 : 2013/6/8 15:30
= 6 月 = 民話 「ハイカ星」
6月は八重山の民話をお話したいと思います。
南十字星の左に明るい一等星が二つ出てきます、ケンタウロス座の1等星、左から「αケンタウリ」と「βケンタウリ」...リゲルケンタウリ、ハダルケンタウリともいいます。(6月の星図参照)
八重山では「パイガ星」や「ハイカ星」といい、星のことを「プシィ」と呼びます。
昔、むかしある村にマナビという、かわいくてこころのやさしい娘がいました。
ただ、マナビにはおっぱいが四つもありました。そのことを恥ずかしく思っていたマナビでしたが、よく働き、きだてのいいマナビは結婚し二人の子どもをもうけ幸せ暮らしていました。
ある日、琉球の王様がおっぱいが四つもあるマナビのうわさを聞き、マナビを連れてくるように命令しました。
出発の朝、マナビは子ども達に「もしも、私が帰ってこれなかったら、私は星になってあなた達を見守っています。田植えのころ、稲刈りのころ南の空に二つ並んでいる星を私だと思って下さい」と話しました。
そして連れて行かれたままもどってきませんでした。
子ども達はマナビの言ったとおり、田植えや稲刈りの季節になるとみなみの空を見ると、二つ並んで輝く星あらわれました。
子ども達は星に向かって「アブー(お母さん)!」と呼びかけました。
それからこの星を「ハイカプシィマナビーアブー」とよぶようになりました。
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