室町時代末期、下剋上の時代へと突入しようかという時代。。。
興福寺の僧、宝蔵院覚禅房胤栄が創始した十文字槍を使った槍術≪宝蔵院流槍術≫柳生新陰流剣術とともに奈良を発祥地とする日本を代表する武道で、通常の素槍に対し鎌槍と称する十文字形の穂先に特徴があり、「突けば槍 薙げば薙刀 引けば鎌 とにもかくにも外れあらまし」との歌が伝えられ,江戸時代を通して全国を風靡しましたが、明治時代以降 槍術の多くの流派は途絶え,現在伝えられているのは“宝蔵院流高田派”の流れを汲むもののみとなっていますが、宝蔵院流槍術保存会によって毎年9月に興福寺東金堂で奉納演武会が開かれています。
今秋の奉納演武の日程は9月29日(土)13:00〜
気合いの入った演武をぜひ!ご覧になってみてください。
※写真は興福寺三重塔前に安置されている胤栄が庭の大石に武神・摩利支天(まりしてん)を祭り槍術成就を祈念して稽古した「摩利支天石」