宿番号:315235
南禅寺 八千代のお知らせ・ブログ
おすすめ露天庭園風呂付き「植治」の庭園客室。
更新 : 2011/3/27 20:11
八千代は昔ながらの旅館です。本館の建物は明治末期の建物です。「植治」の庭園客室のリニューアルはそんな昔ながらの旅館の雰囲気を残したまま、新しいモノ、デザインを取り入れるのとても大変でした。
コンセプト
旅館八千代の庭園は無燐庵、平安神宮・神苑。円山公園などを作庭した「植治」こと小川治兵衛によるものです。当時より本館は庭に囲まれた「市中の山居」をイメージしており今回のデザインコンセプトは客室を囲む縁と庭をイメージしたものとなっています。数奇屋の伝統的な聚楽壁と指物などのこだわりのしつらいと一枚ガラスで構成された空間はあたかも縁であるかのような古き京の景色をお楽しみいただけます。浴室はパウダールームと一体となっており、総幅4000mm,2580mm×1800mmの開閉する一枚ガラスを使用し,栗の木で作られたテラスより半露天で四季の庭園をお楽しみいただけます。通常の2倍の1800mm×900の総檜風呂とモダンなアイテムが新たな老舗旅館八千代の最上級の空間を演出いたします。
コンセプトに添った開放感がある空間になったと思います。特注の総檜のお風呂は大人が3人ぐらいは入れちゃうほど大きく、ご家族や海外のお客様へのホスピタリティを大切にしました。完全に開く1枚ガラスは重量と安全上のため、耐熱、耐火ポリカーボネイド製で開け閉めもスムーズでした。それにしてもこの開放感はたまりません。
この浴室の大きな特徴は坪庭に面してテラスがあることです。そして、ガーデンチェアーが置いてあります。まるでリゾートみたいな空間です。なんとも坪庭にテラスなんておかしな感じですが、テラスは、茶室などの縁側に使われる、栗の木の”なぐり”仕立てで仕上げられています。このしつらいによって、形こそテラスなのですが、しっかりと和の雰囲気を演出しています。
手直しした庭園は樹齢百年以上の大楠を基に、春には、インクラインの桜、夏は新緑と孟宗竹が楽しめます。これからの秋の紅葉がとても楽しみです。