石垣島出身の３人組バンド・ＢＥＧＩＮが、「うた」そのものをお祝いしようとはじめられた「うたの日コンサート」。
今年は、出身地での初の開催ということもあり、県内外から数多く人々が訪れ、石垣島がおおいに活気づくはずでした。ところが…、台風５号メアリーの襲来により中止。と、なりましたが…
急遽、翌日、26日（日）の４時から場所を舟蔵公園へ変更し行われました。
当初の出演メンバーだった南こうせつ、THE　BOOM、やなわらばー他、地元で八重山民謡を歌い続けるBEGINの同級生・金城弘美さんらが参加し、会場には約２万人（主催者発表）の観客が。
　中止が決定した後のメンバーの‘自然に逆らうことは出来ませんが、人があきらめない事を自然は知りません（略）。次の世代にうたの日をつなげるには、僕達がここで歩みを止めるわけにはいきません。６月26日、うたのお祝いをしましょう’とのコメントが印象的でした。
日本で唯一、地上戦が行われた沖縄。戦時中は、大きな声で歌を歌うことが禁じられましたが、そんな中でも人々は、歌い踊ることで互いを励まし、耐え難い苦難を乗り越えてきました。そんな先人の思いを形にして表したのがＢＥＧＩＮだと思います。そんな篤い思いが、県内はもちろん県外のたくさんの人達に歌を通して伝わるのだと、熱気溢れる会場の中で思いました。
知らない人どおしが、同じ場所で同じ曲を聴き、心を通わせる…。
うたは、年齢・性別・国．．．それら、すべての要素を超えて人々の心に届きます。
来年も、うたの日コンサートは、石垣島で行われる予定だとか…。またひとつ、ここでの楽しみが増えました。