「鬼は外〜、福は内〜」と豆をまく節分が近くなりました。
紀の国屋甚八がある天川村では
「鬼は内〜、福は内〜!!」という声が聞こえてきます。
え??鬼は外〜ではないの?!鬼を内に入れちゃうとはいかに?!となりますよね。
天河大弁財天では、節分前の2月2日の夜に「鬼の宿」という神事をとりおこない
鬼をわざわざ迎えいれ、翌3日には、「鬼は内〜、福は内〜!」と唱えながら
豆をまくんですよ。
一風変わった節分のかけ声ですが
天河社社家は、役行者のお供である前鬼、後鬼の子孫と言い伝えられており
節分祭宵の晩『鬼の宿』として、先祖である鬼(神)をお迎えするからだそうです。
かつて天川の民が新しい年(節分)を迎える前夜
里宮を通して祖先の霊を迎えた古い信仰の名残りともいわれる神仏習合の神事です。
神事は役行者に仕え大峯山開山を助けた鬼の子孫と伝えられる社家の民家の中で
夜更けから深夜にかけて厳かに斎行されます。
蝋燭の明かりの中で、一番座敷に鬼を迎えるための布団を用意し
にぎりめし、梅干しを供え、祝詞や般若心経を合唱する神事は
あたかも異次元にいるかのような雰囲気。
一晩縁側に置いた澄みきった真水を張った手桶の中に
節分祭当日早朝底に砂が沈んでいると
鬼が手や足を洗い、鬼が泊まられたという証を賜ったとされます。
是非皆様 天川村で自らの中に“鬼=強いパワーと厳しさの象徴 ”を迎えることで
心身を清め新たな気分で新しい年(節分)をお迎えにお越し下さい。
※コロナウィルス蔓延防止の為、参列の事前申込みは現在受付を停止致していますのでご承知下さい
現在道に積雪はございませんが
2月は例年雪が積もり雪見露天を楽しめる日もございます。
奈良で雪見露天だなんて貴重な体験ですよね^^
是非風情をお楽しみください。