俺は、辛いものが、苦手だ。

言い直そう。俺のカラダは、辛いものが、苦手だ。

香辛料が入ったものを摂取すると、まるでシャワーを浴びたかのように、
大量の汗が噴き出してくる。

だが、脳は強烈に辛いものを、カプサイシンを、スコヴィルを求める。
俺のココロは、辛いものにゾッコンLOVEだ。

コンフォートホテル東京清澄白河から徒歩5分、2020年にオープンし、多くのカレーマニア、ラーメンマニアを虜にしてきた専門店『カレと。Men』以前から行ってみたかったが行く機会がなかったため、仕事後に向かってみた。

お店の中は、カウンターが8席ほどと、テーブル席が2組。少し遅い時間に入ったため、並ばずに入れた。
（土曜の昼などは行列を作っていることを見たことがあるので、注意してほしい。）

初めて入った店では、一番メインと思われるメニューを食べることに決めている。
『カレMen type A』（カレーラーメン・サフランライス、チーズとのセット）を注文すると、店員から声がかかった。

「typeAはかなり辛いカレーとなっておりますが大丈夫ですか？辛さ抑えることもできますが・・・」

俺は迷った。辛いカレーなら確実にタオルを頭に巻かなければならないが、
相手はカレーラーメンだ。カレーそばやカレーうどんは、ダシを入れているために
辛さが抑えられているものも多い。

「普通通りで・・・お願いします」

少し震える声で注文を完了し、出てきたのが写真のカレーラーメンだ。

写真から伝わるだろうか？
ラーメンの方に寄せる気を一切感じられない、
純度100％のスパイスカレーがラーメンにかかっている。

運ばれて来たとき、俺は思った。やっちまった、と。

一口スープを口に運び、麺をすする。

辛い、辛い！だが旨い！！

他ではあまり見られない、モチモチとした麺が、スパイスカレーを絡め上げる。
猛烈な辛味と旨味が口の中で暴れまわる。
汗をボタボタ流し、時折ヒーヒー言いながら、
気が付いたら替玉まで頼んでしまい、完食、スープも飲み干してしまった。
カレーなんだから、ルーを残すなんていうのはあり得ない。

カレー好き、ラーメン好きには本当にオススメしたい店である。
辛いものが苦手な人には、厳しい戦いになるだろうが、乗り越えた先には必ず素晴らしい景色が待っているだろう。

健闘を祈る。