２０２２年７月２３日(土)の中日新聞にて、
当館が６月から始めていた短歌体験の取り組みが掲載されました。

お部屋に、短歌の本と一筆箋と筆ペンの入った短歌体験のセットを置きまして、
お泊りのお客様に短歌作りを楽しんでいただこうという取り組みです。
初心者でも、お子様でも楽しめるように、上の句は平野屋が指定して、
下の句をお客様に書いてもらい、旅行した際の気持ちを
気軽に楽しく、詠んでいただこうと考えています。

３１文字でつくる短歌は、短文が投稿されるＳＮＳに慣れた若者にとっては親しみやすいのか、
若いお客様からの投稿が目立ちます。

たった３１文字に自分の想いをのせるためには、旅行中に見たもの、味、香り、出会いなど
様々な体験を、その時の感情を思い返す必要があり、その結果その旅行自体が、
より一層思い出深いものになります。

デジタル技術の進歩により、ＶＲ(仮想現実)・ＡＲ(拡張現実)と
現実という概念が進化していく時代の中で、たった３１文字から何かを想像するという作業が、
より人間的で豊かな時間を過ごすきっかけになれば幸いでございます。

お部屋にある、短歌体験キット
木下龍也さんの「あなたのための短歌集」は、短歌をわからない方にも是非読んでもらいたいです。
知らない誰かのために詠まれた短歌なのに、自分のことを言われているように感じたり、
身近な人を思い浮かべたり、３１文字だからこその短歌の言葉の力を感じてください。