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大日堂舞楽 舞台裏 能人インタビュー (その3)
更新 : 2024/12/21 8:56
※このブログは第3回に渡る「大日堂舞楽 能人インタビューシリーズ」のその3です。その1からご覧ください。
能衆が本堂に入ると、以下の流れで行われます。
1.籾押し(もみおし) …農作業を表現した舞
2.神子舞(みこまい) …天の神にささげる舞
3.神名手舞(かなてまい)…地の神にささげる舞
4.大小行事(だいしょうぎょうじ)…お金とお米を四方に撒き、舞台を清め、豊作を願う
5.本舞
@権現舞(ごんげんまい) 小豆沢地区 …五ノ宮皇子の御霊を慰める舞
A駒舞(こままい) 大里地区 …五ノ宮皇子の御馬の舞
B烏遍舞(うへんまい) 長嶺地区 …吉祥姫の墓固めの舞
C鳥舞(とりまい) 大里地区 …「だんぶり長者」の鳥の舞
D五大尊舞(ごだいそんまい) 谷内地区…「だんぶり長者」と四人の家臣の舞
E工匠舞(こうしょうまい) 大里地区 …大日神の御神体を刻む様の舞
F田楽舞(でんがくまい) 小豆沢地区 …「だんぶり長者」が農民を慰めた舞
阿部さんが舞う「烏遍舞」は
能人6人による三部構成で舞われます。
古くは「ヲベ舞」とも呼ばれたと古い記録にあり、ヲベとは斧部のことで、そま取の舞とも云われます。継体天皇の御后、吉祥姫の遺体を葬る様を振り付けたものとも云われています。
六人の博士と呼ばれる能衆が、折烏帽子を被り、頬面(ほおめん)と呼ばれる面をつけ、右手に太刀を持って舞います。舞の最後に幸運が授かるという御守を撒いて、舞台を降ります。
当日の見どころを聞くと
大里地区の子どもたちによる「鳥舞(とりまい)」という雛の舞が
かわいらしくぜひ見てほしいとのこと。
そして、一番の目玉は谷内地区による五大尊舞です。
尚、JR東日本が発行している冊子の「トランヴェール」12月号に、
秋田の伝統芸能が特集されており
男鹿のナマハゲなどと共に大日堂舞楽が紹介されています。
この厳格な舞楽がどのように継承されてきたのか
詳しく紹介されています。
▼JR東日本 トランヴェール
https://www.jreast.co.jp/railway/trainvert/
また、秋田市文化創造館の記事に
霊貴神社の宮司である安部良行さんのインタビューがあり
更に深掘りできます。
阿部さんはこれからも鹿角の伝統を繋いでいきたいと語ります。
ぜひ今年のお正月は、大日堂舞楽を観にいきませんか??
鳥舞
インタビューに応じてくれた阿部和起さん(湯瀬ホテル職員)
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