ただものだんだん！

前回はイザナミの衝撃的な姿をイザナギが目撃してしまうところで終わりましたね。

二人はどうなってしまうのか・・・　　

それでは、今回もしっかり読んでごしないよ！！



変わり果てた妻・イザナギの姿にイザナギは驚きと恐怖のあまり、その場から逃げ出してしまいました。



姿を見られたイザナミは激怒しました。

「あれほど言っていたのに･･･この私の姿を見てしまいましたね。なんて憎らしいお方でしょう、私に酷く恥をかかせた、悔しい！！」

と言い放ち、鬼女達を呼んで、イザナギを追わせました。



必死で逃げるイザナギは髪飾りにさしてある、かずらの葉を投げて葡萄の実をならせたり、鬢串を抜いて、その歯を投げて筍を生やして鬼女達にそれを食べさせて時間を稼いで懸命に逃げました。



イザナギは長い距離を逃げ、もう大丈夫だろうと安心して後ろを振り向いてみると、今度はイザナミの周りにいた八人の雷神が千五百人もの鬼の軍勢を引き連れて追いかけて来ました。

イザナギは慌てて十挙(とつか)の剣を抜いて、後ろから迫る鬼たちを斬りつけながら更に必死に逃げました。

そして、やっとの思いでこの世と黄泉の国の堺にある黄泉比良坂(伊賦夜坂)まで逃げのびる事が出来ました。

しかし、鬼達はイザナギに近づいて来ます。

イザナギは坂の下に生えていた桃の木の実を三つ手に取って力いっぱい投げつけると、雷神達はちりじりになって逃げていきました。



今回のお話はここまでです。

イザナギは無事に逃げ延びることが出来たのでしょうか？

次回もどうぞお楽しみに！！