以前にも記載したのですが、私の住まいは京都市内北部の旧家。その地域で年に一度、食卓に並ぶのが菜の花漬けです。生まれながら口にしておりますので、酸味のあるこの漬け物の虜になっているようです。近所のスーパーにも、この時期限定の松ヶ崎漬なる名前で売られております。

　この地域は北山通りの東側であり、通りの一本裏に入るとまだまだ田畑が多く残っており、そこで栽培されている菜の花を自家製にて糠漬けにされます。各家によって微妙に味が違うようですが、またそれが自家製たるそれぞれのこだわりがあって良いようですね。昨日、今年初めて口にしましたが、いつもの味と納得でした。

　今でこそ地下鉄が開通してこの付近も少し賑やかになりました。年に数回行われる国際学会の会場でもある国立京都国際会館もこの山の地域にあり、今でも周囲は都会とは離れた静かな風景があります。ついこの間の桜のシーズンには、会館近くの宝が池には多くの桜の木が見事な色合いを映し出しておりました。大きな寺社仏閣はありませんが、デートスポットとして、また気分転換をはかるにはもってこいの地区ではないかと思います。天気の良い日には足を延ばしてみてはいかがですか？