宿番号:319628
アパホテル〈山形鶴岡駅前〉のお知らせ・ブログ
藤沢文学ヲ継グ者。
更新 : 2017/8/28 10:32
北重人。
酒田市出身。
一級建築士でありながら執筆をつづけ、「陽ざかりの棗(なつめ)」でオール読物新人賞最終選考ノミネート、決戦投票で山本一力に敗れる。
その後「超高層に懸かる月と、骨と」で同賞受賞。
現代作から時代小説へ転向、「蒼火」では松本清張賞ノミネート。
続編「天明、彦十店始末」も同賞ノミネート。
決戦投票で山本兼一に敗れるが、大沢在昌と伊集院静両氏の強い推薦で出版。
前出「天明・・・」改題『夏の椿』。
続けて『蒼火』も出版。
大藪春彦賞受賞。
『汐のなごり』で直木賞ノミネート。
またも山本兼一(「利休にたずねよ」)に敗れる。
「次回は北に直木を獲らせる。」
伊集院氏は強く意見したと伝聞。
同2009年8月26日。
胃癌で死去。
享年61。
匂うような色香を含んだ文体。
海坂藩を彷彿させる、酒田や鳥海山の情景描写と人物像。
葉室凛氏曰、「まさしく彼は藤沢文学の継承者だった」のに。
伊集院氏、葬儀では大きな躰を震わせて泣いていたとの事。
私事ではありますが、北氏は知人の兄上。
最終出版本以外はすべて名入りのサインでいただきました。
合掌。
元気な頃は、地酒や地ワインが好きだった彼。
もちろん「だだちゃ豆」と一緒に献杯。
夏がもう少しで終わろうとしています。
関連する周辺観光情報
関連する宿泊プラン