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【加賀ある記】蘇梁館
更新 : 2011/2/1 11:35
江戸末期から明治にかけて活躍し、北前船主の中でも最大の勢力を誇っていたのが久保彦兵衛家です。
6代目彦兵衛は海を見渡す小高い丘の上に豪勢な住宅を天保11年(1841年)に建て、離れには大聖寺藩主もたびたび訪れたといいます。
久保彦兵衛邸の主屋の部分が大聖寺に移築され「蘇梁館」として蘇りました。
●建物
拝領松材は巨木で直径70p以上とも思われ、推定樹齢200年以上であり、旧久保彦兵衛邸の「梁」として使用されました。
大聖寺藩有林の中でも特に松材は御林山、松山と称して松奉行を置き、巡視管理にあたった御用林材を大聖寺藩主から拝領したということは、久保家が破格の待遇を受けていたことが図れます。
●庭園
日本海と北前船を主題とした現代の枯山水庭園です。
6尺の春日灯篭は通称「蜂の巣」で作られ、大きな雪見灯篭は菩提「蜂の巣」の名品です。
石組群は「波濤の庭」「船石の庭」「中庭」「奥庭」に分けられ構成されています。
鉢前の手水鉢は水琴窟となっています。
景石の石組には、「日華石」蜂の巣の「くじら石」「大杉谷石」「黒壁石」「大野石」「長野石」「笏谷石」「長者石」の原石が据えられています。
庭木には早春のウメ、春のユキヤナギやツツジ類、ヤマブキ、秋には白ハギ、シュウカイドウ、季節ごとに灌木や山野草が花を咲かせます。
ご利用案内
営業時間 9:00〜17:00
定 休 日 年末年始
料 金 無料
住 所 加賀市熊坂町ハ28−3
問 合 先 0761−72−5350
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