宿番号:319846
平安古かいまがり交流館
更新 : 2014/5/26 14:20
萩市には、重要伝統的建造物群保存地区に指定された地区が4か所あります。
その中の一つ、平安古(ひやこ)地区には、鍵曲(かいまがり)を構成する長い土塀などが残り、藩政期の姿をよく留めています。また、明治期に士族授産のために行われた夏みかん栽培発生の地でもあります。鍵曲は左右を高い土塀で囲み、道を鍵の手に曲げて迷路のようにした追廻し筋とも呼ばれる鍵手形道路。戦いの際見通しを悪くして、敵の進入を防ぐためのものです。萩藩の重臣たちの屋敷を守るために造られたこの平安古鍵曲は、城下町特有の街路の姿をそのままに残しています。
その鍵曲に位置する旧児玉家屋敷跡(旧富士通保養所臨海荘)の施設の一部を改修し、このたび「平安古かいまがり交流館」としてオープンしました!(旧児玉家庭園)
児玉家は萩藩の寄組で、当時は現在の平安古鍵曲の方を正面とする広大な屋敷地を構えていました。庭園はこの屋敷地の奥の方にあり、橋本川から水を引き入れて舟付場を設けた池は、舟入式(ふないりしき)池泉(ちせん)庭園と呼ばれる形式となっています。水路や池に架かる石橋などが周囲の樹木などとともによく残されており、かつて川沿いに数多く作られた武家屋敷の庭園の形式をよく残した貴重な遺構と言えます。
平安古かいまがり交流館は、萩まちじゅう博物館のサテライト(まちじゅうの展示室)として活用するとともに、江戸時代の武家屋敷の面影を伝える庭園を公開し、平安古地区を訪れる方と地区住民との交流を図ります。
■ところ 旧児玉家屋敷跡(萩市平安古145-1)
■開館時間 9:00〜17:00
■休館日 毎週水曜日、年末年始
■駐車場
駐車スペースが限られますので、萩循環まぁーるバス(東回り
「長北医療センター」下車)または旧田中別邸駐車場をご利用ください。
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