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大河ドラマ「花燃ゆ」【海防臆測】
更新 : 2015/3/29 20:00
幕末の海防策論。古賀侗庵(佐賀藩生まれ)著。二巻二冊。
天保九年(1838)成稿。嘉永三年(1850)刊行。
侗庵は幕府の聖堂付儒官で渡辺崋山・高野長英らの蘭学者と交わり、海外事情を研究しました。
本書はモリソン号事件がおこった時期に執筆されたもので、幕府の撃攘政策の危険を警告し、軍船の建造と大砲の鋳造による国防の強化を説く反面、一時の権謀として開国も止むを得ないとしています。
海防臆測は、ドラマでは禁書として取り扱われましたが、実際には幕府儒官の書物のため公刊(いわゆる公に出版されること)されていなかった書物です。松陰の師山田亦介が無断出版(そのため山田は処罰されています)しているため、松陰や小田村伊之助も読むことができたようです。
「海防臆測」を、萩図書館2階の展示ケースで平成27年12月まで展示しています。
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