宿番号:319846
宵待ちの宿 萩一輪のお知らせ・ブログ
大河ドラマ「花燃ゆ」【黒船(ポーハタン号)】
更新 : 2015/4/7 11:29
松陰と金子が、ペリー提督に会うために乗り込んだ黒船で、アメリカ艦隊の旗艦です。黒船とは、黒い外塗装(黒いタール塗り)の、西欧諸国より来航した西洋型船の総称です。
中でも、嘉永六年(1853)に浦賀に来航したアメリカ東洋艦隊の4隻(フリゲート艦、うち2隻は蒸気機関)が黒船の代名詞ともなっており、「泰平の眠りを覚ます上喜撰(蒸気船)、たった四杯で夜も眠れず」という狂歌も当時読まれました。
ポーハタン号は1847年8月に起工、1852年に竣工した木造外車フリゲート艦です。長さ76.2メートル、排水量3865トン、最大速力11ノット、備砲は9門を装備。
アメリカ海軍東インド艦隊(極東任地)に編入されますが、任地に向かう途中でペリー艦隊に編入。
安政5年(1858)日米和親条約の調印を船上で行い、万延元年(1860)にその批准書交換のため幕府使節を乗せて、咸臨丸を随行艦として太平洋を横断しました。
なお、萩博物館にはポーハタン号の96分の1スケール模型が展示されています。
【小話:黒船を食らう?】
萩名物の一つに「蒸気(船)まんじゅう」という、蒸気船の形をした、いわゆる「回転焼き」「今川焼き」のような、小豆あんを入れた焼き菓子です。
「萩の百年」によると、日露戦争のころに、岡山から来た人が商売を始めたとありますが、幕末、萩沖に出没する黒船を食べてしまえ、と誕生したという話も残っており、真偽は定かではありません。
どちらにしても、「蒸気船まんじゅう」が懐かしい萩の味には違いありません。今でも、城下町やお祭りのときなどに買うことができますので、ぜひご賞味ください。
関連する周辺観光情報