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北こぶし知床 ホテル&リゾートのお知らせ・ブログ
「技術向上2009」
更新 : 2009/8/26 18:47
技術大国と呼ばれて久しいここ日本。製品その物を製作する技術もさることながら、様々な道具の活用技術や作業技術も特筆される部分ではないでしょうか。
そんな日本の東端の河川では、この季節、デジタルカメラによる撮影技術の向上を目指す人々の姿を目にすることでしょう。
その人々の狙いは、遠音別川を遡上するカラフトマス。
群れをなし、川面を真っ黒に染め遡上するその姿をどうにかして捉えたい。人々は、手に手に「防水デジカメ」をたずさえ、水中にカメラを沈めシャッターを切ります。
だがしかし、
防水ではない普通のデジカメを手に、川岸に佇む者がいます。
そうです。当館スタッフです。
何の変哲も無いフツーのコンパクトデジカメを左手に包み込むように持ち、右手にはドイツ生まれのポット型浄水器を提げています。
今年はこれでチャレンジです。
このポット型浄水器のポット部分に辿り着くまでに3年の月日を費やしました。
2007年、チャック付きの密閉式ビニール袋にデジカメを入れたのがそもそもの始まりでした。その年の結果は夏の宿題として提出できるレベルに達することもなく終了。
2008年には他人の防水デジカメを借りるものの、満足ゆく結果を出せないまま一夏が終わりました。
2009年。初心に帰るべく2007年のチャレンジを思い返していたところ、水中にジップロック式カメラを差し入れるため、腕や足の袖をびしゃびしゃにしながらカラフトマスと格闘するスタッフを尻目に、川底にとどくガラスの水槽を沈め、その中に一眼レフカメラを設置しレリーズでシャッターを切るという、あまりにもスマートな撮影方法を駆使する人がいらっしゃったことを海馬の奥からハタと思い出したのです。
そうだ、ガラスだ!透明だ!
手ごろなガラス水槽はないものの、自宅にあるヨーロッパでは70%のシェアを誇る家庭用浄水器メーカーのポット型浄水器のアクリル製ポット部分があるではないか!
そうして、普段は冷蔵庫のドアポケットに収まっているはずのポットは、デジカメとともに知床の川中へと浸かりました。
そうして撮影されたのがこちら。
・・・。
来年こそ!
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今日は、
快晴。真っ青。
最高23度。
最低11度。
そろそろかな。秋。