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北こぶし知床 ホテル&リゾートのお知らせ・ブログ
「降りない、近づかない、やらない。」
更新 : 2012/8/14 10:56
7月下旬から、知床五湖の地上散策路の閉鎖があいついでいます。理由は、知床五湖の1湖付近にヒグマが居ついてしまっているようなのです。
実際、五湖にでかけてみると、この日も地上散策路は閉鎖中。ならば、その噂のヒグマにお目にかかってみようかと高架木道に向かいました。
なかなかヒグマの姿を見られないのが普通なのですが、高架木道の最終展望台の手前辺りに、あたりまえのように夏のあいだに背丈の伸びた草のあいだからヒグマが姿を現しました。
親離れしたばかりの小さな仔熊のようです。
石をひっくり返したり、土を掘ったりと、好物のアリを探しているようですが、見るからに痩せています。食料をあまり得ることができていないようです。
関係の方の話によると、食べ物が豊富な環境の良い場所には、力のあるヒグマがいるため、入ることができず、行き場をなくしてこの五湖付近に逃げ込んできているのではないか、とのことです。また、食べ物を探す能力も、アリを探すことくらいしか覚えていないのではないかとのことでした。
そんな事情を知ると、このヒグマが、この先、生きていけるのかと心配にもなります。
この場所に居すわっているとなると、五湖の地上散策路も当分は閉鎖が続くのかなと、残念にも思えてきます。
この夏のヒグマの出没数が大変多いと、あちこちで耳にします。
事実、この日、私が知床五湖への行き帰りの道路脇で見かけたヒグマは、なんと、親子合わせて11頭。五湖だけでなく、フレペの滝への散策路も3度のヒグマの出没で閉鎖になっていました。
夏休み中でもあり、多くのお客様が知床へ訪れています。
知床五湖の高架木道や道路沿いでヒグマとの出逢いに、お客様は歓声を上げて大喜びです。もちろん、私もヒグマに会えるのは嬉しいです。
しかし、この今までにないヒグマ遭遇の多さは、喜んでばかりはいられず、ヒグマの駆除につながる事態が起きないかと、不安になったりもします。
運よくヒグマと出会えたお客様、どうか、どうか、車から降りたり、近づいたり、食べ物をやったりしないよう、くれぐれも、くれぐれもお願いします。
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年々、湿度があがっているような気がします。
今朝、18度。
お昼前、20度
午後からは、湿度下がる予報です。
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こちらもヨロシクです。
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