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ホテルリブマックスPREMIUM広島のお知らせ・ブログ
【名品紹介】広島針
更新 : 2022/1/12 7:44
皆様こんにちは。
ホテルリブマックスPREMIUM広島です。
「ザ・広島ブランド」ってご存知ですか?
これは数ある広島の特産品でも、特に優れたものをブランド認定して広くPRし、消費拡大、知名度とイメージ向上、地域経済の活性化、誘客の促進を図ることを目的とする制度です。
2007年に創設され、今では個性豊かな認定品は91品にも及び、有名な牡蠣、レモン、地酒の他、熊野筆などの工芸品も認定されています。
その中に、「針」も含まれています。
特別な物でなく、普通の針です。
広島=針
イメージ湧かないと思いますが、
実は...
広島は手縫い針の生産量国内シェア9割の、圧倒的な針王国なのでした♪
因みに、同じく広島がトップの牡蠣の水揚げ量国内シェアは、約6割。
つまり広島産では、牡蠣より針が多く出回っている事に!
広島針の歴史は、約300年前の1700年代に長崎から来た針職人木屋治左衛門が、広島城下で針作りをしたことから始まります。
やがて、金に困っていた藩の下級武士が内職で製針を習い始めて徐々に拡大し、1818年時点で城下に6人の縫針細工師がいた記録があります。
また広島県北部の中国山地では当時たたら製鉄が盛んで、新庄(現:北広島町)や三次でも、たたら製鉄を活かして製針業が盛んでした。当然、下流の広島城下でも、その恩恵を受けます。
1841年に広島藩は針金の専売制を始めて全国に売出しますが、殆どが京都や富山等の有名産地ブランドとして売られていたので、広島=針とはならなかったのが残念です。
30年後の明治初期には、既に広島産の針が最も流通していたのですが(T_T)
しかし、広島針は挫けません!
海外との貿易が始まると、機械生産された良質で安価の洋針が輸入され、国内の製針は危機を迎えます。
そんな中1900年、安佐郡三篠町(現:広島市西区)中田製針所がドイツ製機械を導入し、動力式機械製針への移行に成功します。
市内他業者も、有名産地の足踏みを横目に次々と機械化に移行し、広島針は一気に盛り返します。
やがて遠く海外へも輸出し、ピーク時の1918年時点で広島市西区を中心に200を超える工場が立ち並び、製針は広島市の一大産業に成長し、幾多の困難を乗り越えて今に至ります。
1日あたりの生産量は75万本。
更に全生産量の73%が、海外に輸出されているのです。
皆様が、今お持ちの針。
もしかすると、広島生まれかもですね♪
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