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【名品紹介】お好み焼き
更新 : 2022/3/14 21:40
皆様こんにちは。
今日の主役は「お好み焼き」
誰もが知っている、日本を代表するソウルフードです。
冷凍食品ですが、ザ広島ブランドにも認定されています。
広島でお好み焼きが登場するのは、戦災からの復興過程で1950年ごろに発生した屋台街(後のお好み村)においてです。
物資が足りない中、鉄板一枚で調理出来ることから、戦前の「一銭洋食」をベースに独自の変化を遂げ、今のお好み焼きと呼ばれる料理に発展しました。
広島のお好み焼きの特徴は、生地と具材を混ぜずに焼く「重ね焼き」です。
クレープのような生地を鉄板に乗せ、その上にキャベツやもやし、豚肉を乗せます。
それらをひっくり返して蒸し焼きにし、更にそれを別で炒めた焼そばを乗せ、更に更に別の場所で焼いた卵の上に乗せ、最後にひっくり返してソースをかけるスタイルです。
もう一つ、広島の特徴として、店名に「〇〇ちゃん」が多い事。
これは女性の店主が多い名残りです。
戦争や原爆で夫を亡くした女性や、高度成長期に山村から広島市に移り住んだ主婦等、多くの女性が生計を立てる為に開業したのです。
現在も、広島では住宅街の小さなお店に、老婦人が一人で焼く店舗が残っています。
その結果、広島県のお好み焼き店舗数は、広島市だけで約800軒以上、広島県内だと1,700軒以上と推定され、店舗数では全国3位、人口10,000人あたりの店舗数では全国トップです。
一方、同じくお好み焼きで有名な大阪。
「たこ焼き」と同じく、粉もの文化の象徴として君臨しています。
大阪の場合は、1940年頃からお好み焼きが登場し、戦後に一気に広まりました。
こちらも戦前の一銭洋食がベースですが、広島との大きな違いは「生地」と「焼き方」です。
大阪の場合、みじん切りにしたキャベツや鶏卵などを、生地に混ぜ込んでから焼くスタイル。
いわゆる「混ぜ焼き」です。
その結果、同じお好み焼きでも、全く異なる商品に仕上がりました。
今では「広島風」「関西風」と前置きがあるくらいです。
お好み焼きは、焼き方、トッピング、ソースで、味が変化し続けていきます。
広島や大阪だけでなく、全国に広がる個性あふれるお好み焼き。
旅をしながら食べ比べも一興ではないかと。
戦後の困窮期に生まれたお好み焼きは、今でも私達に無限の可能性を教えてくれます。
スーパーで購入した、お好み焼きです。
左がいわゆる「広島風」。右が「大阪風」です。
同じ名前の料理で、こんなにも見た目が異なるのも珍しいのではないでしょうか。
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