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【気象】線状降水帯
更新 : 2022/7/6 12:17
皆様こんにちは。
昨日7月5日に上陸した「台風4号」。
その後直ぐに温帯低気圧に変わりましたが、各地で大雨の被害が報告されています。
中でも高知県では、今年初の「線状降水帯(せんじょうこうすいたい)」が発生したと発表されました。かつて広島にも大きな被害をもたらした、この線状降水帯についてのお話をさせていただきます。
線状降水帯は、積乱雲が線状に次々に発生して、ほぼ同じ場所を通過・停滞する自然現象であり、結果として非常に強い雨が特定の地域に長時間連続して降り続けます。
そして地盤が緩い場所では耐えきれず、土石流災害へと繋がるのです。
日本では、集中豪雨発生時に線状の降水域がしばしばみられることが1990年代から指摘されており、1995年から2009年の4月〜11月の期間で、日本で起きた集中豪雨事例を客観的に抽出分析を行った結果、台風を除く約3分の2の事例で線状降水帯が発生していることが判明しました。
日本でこの用語が頻繁に使われるようになったのは、2014年の平成26年8月豪雨による広島市の土砂災害以降と見られます。
広島では、安佐北区と安佐南区を襲った平成26年7月豪雨と、その4年後の2018年7月6日の西日本豪雨災害で線状降水帯にやられており、西日本豪雨災害の際は、広島市周辺の道路、鉄道が全て寸断され、陸の孤島と化しました。
また岡山や九州でも甚大な被害を受けました。
線状降水帯は、地理的に西日本に発生する確率が高いですが、実は関東でも同原因の災害が報告されています。
対策として気象庁は、2021年より以下の対策を行っています。
以下、噛み砕いた意訳をご紹介します。
・警戒レベル4相当かつ線状降水帯が続く地域の予報を、半日前に発表。
・今後精度を高め、2024年度には都道府県単位、2029年度には市区町村単位で予報を行う。
・遅くとも2026年度迄には、2〜3時間前に予測情報提供を目指す。
また予想の精度向上以外にも、土石流災害の軽減の為、広島県内至る所に「砂防ダム」があります。
元々広島の地盤は風雨に弱く、流されやすい傾向にあります。
砂防ダムの整備により、土石流を食い止めて、街と人命を守るのが狙いです。
皆様も、お住まいの地域や、目的地の天気予報は常にチェックしていただき、無事に旅を終えて素敵な思い出を残して頂ければ幸いです。
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