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国民宿舎小豆島のお知らせ・ブログ
地元食材への思いと素敵なご夫婦との出会い(前編)
更新 : 2020/3/22 16:53
みなさん、はじめまして。調理人の岡本です。
国民宿舎小豆島では季節ごとに料理の献立を変更し、小豆島を訪れるお客様に美味しいお料理を提供できるようにいつも献立づくりにはしっかり時間をかけています。数年前までは島の商店から食材を購入していましたが、その食材は必ずしも小豆島で作られるものだけではありませんでした。商店から届く他県の表示が書かれている箱の野菜を見ていると、せっかく小豆島に来て頂くお客様に、なんとかして島の野菜を提供できないかと思うことがよくありました。私はこの小豆島に生まれ育ちました。家にはよく近所の方が大根やみかん、魚など『おすそわけ』を届けてくれます。母は家にあるお菓子や果物を袋に詰め込み『ありがとう、これ持って帰って』とお返しに渡します。私にとっては小さい頃から当たり前に目にしてきた日常の光景です。
自然豊かな島の恵を受けて育った肉や魚、野菜を小豆島に訪れるお客様に召し上がってもらいたい!そんな思いから数年前から小豆島の産直に足を運ぶようになりました。
島の産直は収穫した食材を納品に来る生産者の皆さんや、新鮮な野菜や果物を買いに来る人達でいつも賑わいます。陳列のカゴに並ぶたくさんの野菜や果物は日々変化して、行く度に今日は良い食材があるかな〜っとワクワクしながら品物を吟味しています。大型スーパーに比べると不揃いで形や見た目はよいとは言えませんが、そのひとつひとつの食材を手にすると、島の生産者の皆さんが精魂を込めて作っている新鮮で美味しく力強い食材ということが調理人の私には伝わってきます。この野菜や果物を作っている人はどんな人だろう?そんなことを考えながら産直に通う日がつづきました。