お庭シリーズ
一旦今回が最終編となります！


本日は「夢窓疎石（むそうそせき）」が作った
お庭のご紹介です(^^♪

夢窓疎石は
前回の小堀遠州、前々回の重森三玲よりもずっと昔、
鎌倉・南北朝時代を生きた禅僧です。
「国師」の称号を与えられた高僧でしたが
とっても優れた作庭家でもありました♪

枯山水に禅のエッセンスを加えた禅宗庭園の基礎を作り
その後も池泉庭園を得意とし後の庭園文化に
大きな影響を与えた庭づくりのパイオニアです。


京都で楽しめる夢窓疎石のお庭はこちら↓

�@西芳寺（さいほうじ）（苔寺こけでら）
お庭の美しさに定評があるお寺ですが
こちら、夢窓疎石作庭です。
庭園の下段は池泉庭園、上段は枯山水という
二段階式の庭園になっています。
見所は枯滝石組。
石の配置で水の流れを表す見事な意匠を感じられます。


�A天龍寺「曹源池（そうげんち）庭園」
嵐山にある世界遺産に登録されている
足利尊氏が作った禅寺です。
こちらの庭園のハイライトは
日本庭園最高峰の滝石組です。
現在はお水は流れていませんが、
複数の石がそれぞれ禅の理念や
蓬莱山、滝を登る鯉などを表しています。
方丈からは額縁庭園（障子を開けた枠から庭園を除く）も
楽しむことができる圧巻のお庭です!(^^)!


�B南禅寺塔頭 南禅院
京都唯一の鎌倉時代につくられたお庭を有する
南禅寺発祥の地です。
国指定名勝と国指定史跡に登録されています。
鶴島・亀島・蓬莱山を表す池泉式庭園で
亀島はしっかり見た目も亀！
苔むした石たちも風情があって
滝の流れも相まってわびさびの美しさを感じます。



�C等持院（とうじいん）
足利家の菩提寺で京都の隠れた名庭園があります。
諸説あるようですが、東部の池泉庭園は
夢窓疎石作と伝わっています。
蓬莱島、亀島をあらわす石組があり
厳かな雰囲気を醸し出しています。
その他にメインとなる庭園の芙蓉池と
枯山水の方丈南庭も併せて楽しめます。
書院からの額縁庭園も美しく、
雨の日でもお庭を愛でることができるスポットです♪


いかがでしたか？

３日間にわたって
有名な作庭師
重森三玲（しげもりみれい）
小堀遠州（こぼりえんしゅう）
そして
夢窓疎石（むそうそせき）
の３名のお庭をご紹介しました！
皆さまのお寺巡りがより興味深いものになりますように!(^^)!


以上本田でした〜