宿番号:321206
おもひで野 じんでのお知らせ・ブログ
芙蓉
更新 : 2008/9/17 20:45
原産地は中国で、台湾、沖縄、日本の九州・四国に自生する。日本では関東地方以南で観賞用に栽培され、7〜10月始めにかけてピンクや白で直径10〜15cm程度の花をつける。幹は高さ1.5〜3m。朝咲いて夕方にはしぼむ1日花で、長期間にわたって毎日次々と開花する。
同属のムクゲと同時期に良く似た花をつけるが、直線的な枝を上方に伸ばすムクゲの樹形に対し、本種は多く枝分かれして横にこんもりと広がること、葉がムクゲより大きいこと、めしべの先端が曲がっていること、で容易に区別できる。
葉は互生し、表面に白色の短毛を有し掌状に浅く3〜7裂する。 花は他のハイビスカス属と同様な形態で、花弁は5枚で回旋し椀状に広がる。先端で円筒状に散開するおしべは根元では筒状に癒合しており、その中心部からめしべが延び、おしべの先よりもさらに突き出して5裂する。果実はさく果で、毛に覆われて多数の種子をつける。寒地では冬に地上部は枯れ、春に新たな芽を生やす。