有川浩さんの小説に触れたのは、昨年、映画化もされた『阪急電車』が最初でした。
阪急電車の今津線（西宮北口〜宝塚）が物語の舞台で、同時進行的に描かれるドラマが面白い小説でした。
表現が正しいかどうか分かりませんが（表現力に乏しい私・・・）、なんともいえない“ホノボノ感”が気に入りました。

ですから、もっと有川浩さんの小説を読みたい、と思っていたんです。
多数の作品を出されているので、どれから読もうか、と思案していたところ、文春文庫から『三匹のおっさん』という作品が出されました。
早速、書店に行くと、店頭に『三匹のおっさん』が平積みされており、“即”購入！

内容は、詳しく語る訳には参りませんが・・・
還暦を迎えた、かつての悪ガキ三人組が自警団を結成。
町内で発生した痴漢やカツアゲ、動物虐待、詐欺等の事件に立ち向かう。
悪ガキ三人組とは、剣道の達人であるキヨさん、柔道の達人であるシゲさん、メカの達人であるノリさんで、様々な事件を痛快に解決して行く。
活劇だけでなく、キヨさんと孫の祐希との関係、その祐希とノリさんの愛娘である早苗との淡い恋愛模様等も描かれています。

『阪急電車』同様、面白かったですよ。

さて、この『三匹のおっさん』の続編『三匹のおっさん　ふたたび』（１６８０円）が文藝春秋から出版されました。
安価な文庫本になるのを待つのか、高くても単行本を買うのか、悩んでいます。

Ｈ．ＫＡＴＴＵＮ