宿番号:321479
ホテルリブマックスBUDGET富士駅前のお知らせ・ブログ
夜の駅で・・・
更新 : 2019/11/11 22:47
皆さん、こんばんは!リブマックス富士駅前でございます!
本日はAさんのお話をします。
残業終わりのその日、Aさんは一人、静まり返った駅のホームで電車を待っていました。ホームには10人ほどの乗客がいたそうです。電車の到着を待っていると、下りホームから、荒々しい男性の声と、それに混じって悲鳴のような女性の声が聞こえ、Aさんは声のする方へ目をやりました。大声で騒ぐ乗客から少し離れた、下りホームで、白っぽいコートを着た一人の女性がフラフラと線路の方へ向かって歩いて行くのが見えました。右往左往する乗客の向こう側には、ホームの直前まで電車が近付いて来ているのが見えます。その電車が、この駅には止まらない急行電車であることは、そのスピードから容易に想像ができました。運転士は恐らく女性のただならぬ雰囲気を察したのでしょう。その直後、長い警笛がホームに響き渡りました。女性は電車が走ってくるタイミングを見計らうとそのままうつ伏せに倒れるようにして、線路の中に身を投げた。男性の怒鳴り声と女性の悲鳴を上書きするようにけたたましいブレーキ音に紛れて、低く鈍い音が聞こえた。
それは一人の人間の尊い命が終わりを告げる音でした。その一部始終を呆然と見ていたAさんは、線路に敷き詰められた石の音で我に返りました。その音は、電車に跳ね飛ばされた女性の腰の上から真っ二つに切断された上半身がすぐそこに落ちた音でした。女性の末路の全てを目撃してしまったのです。何より恐ろしかったのは、その後の事です。上り線と下り線のちょうど中間に跳ね飛ばされたその女性の上半身は、死にきれなかったとでも思ったのか、こちら側の線路に向かって、手だけでペタペタペタペタッと素早く這って来たのです。そして、女性が上り側の線路の上に首を置いたその瞬間、走って来た急行列車が、止まり切れずに通過して行きました。あの時、Aさんの方に顔を向け、安心したようにニヤッと笑った女性の表情は、今でも鮮明に脳裏に焼き付いているそうです。あれ以来、Aさんは車で通勤するようになり、あの駅を使う事は一度もなかったそうです。
如何でしたか?では、また…
【リブマックス富士駅前】
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