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    再・意味が分かると怖い話

    更新 : 2020/7/3 4:32

    【独り暮らし】

    仕事を早めに切り上げて帰ることにした。
    今朝、寝坊してしまって慌てて家を出る時に、どうにも玄関の鍵を締め忘れたように思うのだ。電車に飛び乗ってから、ふと不安が頭をもたげて、一日ずっと心配だった。
    独り暮らしはこういう時に困る。取られるような金目のものなどない貧乏住まいとはいえ。
    アパートに帰り、玄関のドアノブを回す。ガチャ。……鍵はちゃんとかかっていた。
    ま、そんなものだ。一安心して鍵を開け、部屋に入って灯りをつける。
    私はすぐ、「それ」に気づいた。座卓の上に、見覚えのない黒い紙袋が載っている。
    なんだこれ。私が買ったものじゃない。
    ぞわっ、とする。
    部屋の掃き出し窓に目をやる。窓にはちゃんと鍵がかかっている。
    え? え? と思っていると、ズボンのポケットの中でLINEの通知音がした。
    半ば無意識にスマホを手に取ると、友人からのメッセージだった。

    「今、借りてた漫画返しに来たんだけど、いなかったから置いてきたよ。コンビニでも行ってるの?鍵は開いてるし電気はつけっぱなしだし、不用心だから気をつけなよ」

    紙袋の中を覗くと、確かにその子に貸していた漫画が入っていた。
    なーんだ、びっくりした。



    【解説】

    語り手は玄関の鍵を開け、部屋に入る時に灯りをつけています。
    しかし「友人」が言うには、つい今しがた語り手のアパートに行った時、「鍵は開いてるし電気はつけっぱなし」だったそうです。
    漫画の紙袋は部屋の中にあったのですから、「友人」が部屋を間違えたわけではないようです。
    つまり、鍵をかけ忘れた部屋に入り、灯りをつけて物色していた「誰か」がいたのです。幸運にも「友人」は、直接ソレに出くわさずに済んだようですが。
    そして、「友人」が帰った後に玄関には鍵がかけられ、窓にも鍵はかかっていたのですから、その「誰か」はおそらく今も……。

     

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