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いろりの宿 芦名のお知らせ・ブログ
「ほおずき市」と「ジャズ」で熱く盛り上がった会津
更新 : 2011/7/11 9:07
昨日は「ほおずき市」。「ほおずき市」といえば、浅草が有名ですが、ここ会津でも古くは蒲生氏郷時代まで遡る結構由緒ある「市」らしいです。会津の夏の風物詩「お日市」の1つで、「田中稲荷神社」の祭礼がこれにあたります。数ある会津の「お日市」の中でも最大級規模のイベントです。
間もなく夜の帳が降り始める頃の「ほおずき市」へ行ってみました。
今年は運よく日曜日に当たったということもあり、歩行者天国となっている会場は、沢山の人でごった返しておりました。この市で「ほおずき」を買って帰るのが慣わしらしいですが、本日、もう1つの目的イベントの開演時間が迫っておりましたので、市の賑わいだけを確認したら、早々に切り上げ、次の目的地へと向かいました。
次の目的地は、最近オープンしたばかりの「会津稽古堂」。ここで世界的ジャズ・アーティストのライブが行われということだったのです。
そのアーティストとは、名うてのサックス奏者・Jim Butler(ジム・バトラー)さんと、彼のカルテット。
東日本大震災に心を痛められ、少しでも「復興支援」になれば、という思いから、普段のライブより格安料金でのチケット代を設定、被災地を巡る「復興祈念ライブ・ツアー」を行っているということで、芦名でも時々、助っ人で来ていただいている方が会津公演実現に一役買っており、その方の勧めでやってまいりました。
会場に着くと、意外に観客は多く、席はほぼ満員状態。
耳なじみのスタンダード・ナンバーを織り交ぜ、オリジナル作品など、2時間目一杯のライブ・ステージを披露いただきました。ご本人のサックスはもとより、ピアノ、ベース、ドラムス、どの方の演奏技術も素晴らしく、時にソロで緊張感のあるプレイをフィーチャーしたり、何よりもたった4人の演奏なのに、すごい音の厚みを感じるアレンジメントと軽快なアドリブ、4人とオーディエンスが一体となったグルーヴ感がたまりませんでした。
「トリ」は私達もよく知っている「上を向いて歩こう」。感動的な演奏でした。
そしてアンコール後の「大トリ」は、4人それぞれの持ち味が十二分に発揮されたソロが唸る、自らのオリジナル・ナンバー。
ジャズを知らない私でも、「音楽へのひたむきな想い」、「オーディエンスを楽しませたい」という想いが伝わる、予想以上の熱いライブでした。
昨夜の会津も熱くそして暑い夜となりました。