去年、ホテルの目の前では、お囃子の音色、逞しくて荘厳な山鉾、山鉾を曳く声、そして、心地良くも感じてしまう観衆の熱気。これが当たり前だと思っていました。そう、コロナウイルスが来るまでは...
逆に良かったのかもしれないと思ってもみました。当たり前などない。恵まれた状況にいられると気づけたことに。
でも、やっぱり、1度経験しただけなのに、すぐに思い出せる歓声・音色・空間を欲している自分がいる。いや、自分だけではなく、祇園祭に関わる全ての方々もそう思っているのではないか。「祇園祭の偉大さ」が心の中に占める大きさを。
今年はそれが無く、比較的活気が少ないと感じる方もいるかもしれません。確かに、その感は否めません。ただ、祇園祭の行事が一部中止になったからといって、『私達が下を向く理由』にはなりません。祇園祭は、巡行や宵山がフィーチャーされがちですが、本来の目的は、疫病退散を祈念すること。そう、今の状況に相応しい祭であるということを皆様に知ってほしい。だからこそ、こういう状況でも来て下さる皆様を、万全の態勢でお迎えし、「来て良かった。」や、「また来たい。」を生み出していきます。
微力ではありますが、日頃からお世話になっている京都の町の力になれると信じています。
これには、私達の力だけではなく、皆様のお力添えが必要です。少しでも、「京都に来たい！」や、「京都を盛り上げたい！」と思ってくださるのなら、ぜひ1度お越しになってください。

1枚目が2019年、2枚目が2020年のホテル前です。