宿番号:323383
佐渡島 宿根木散策
更新 : 2025/11/19 9:58
佐渡汽船のうち直江津―小木航路が11月25日より冬期運休に入ります。運行開始は来年3月20日。
今年、直江津から佐渡島へ渡れる期間はあとわずかです。
小木港から西へ5qほど行くと宿根木という集落があります。地図で見れば佐渡の南端に位置するこの地は、三方を高台に囲まれた低地で、唯一開けているのは海に面した南側になります。
集落とはいいますが土地は狭く、僅か1ヘクタールの土地に100余棟もの建物が密集していて、路地はまるで迷路のようです。
歴史をひもとくと、この地には中世から港があり、佐渡金山繁栄期の17世紀を経て、江戸後期から明治初期にかけては北前船稼業として発展。船主、船乗り、船大工、鍛冶屋、桶屋など廻船業に携わる多くの人々が居住していました。その名残が今も残っていて、現在国の「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されています。
宿根木でランドマーク的存在なのが「三角家」です。多くのメディアに取り上げられているので、ご存じの方も多いと思われます。中洲の先端のようなスペースに建てられた二階家で、上空から見ると三角形のかたちをしている建造物です。船の舳先を思わせる鋭角が特徴で、船大工の技術がふんだんに使われています。
この船大工の技術は他の建造物にも使われており、宿根木の特徴の一つであります。
現在宿根木には世帯数63戸、140人が暮らしているといわれます。そんななか、先の「三角家」をはじめとしていくつかの建造物が一般公開されています。宿根木散策の際、立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
なお佐渡汽船ですが、新潟―両津航路は通年営業しています。参考までに。
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