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大谷山荘のお知らせ・ブログ
【6月の天体】色の違いを見比べる、春夏の星のご案内
更新 : 2022/6/9 11:55
こんにちは。大谷山荘・天体ドームです。
山々の緑が深く色づき、夏の訪れを次第に感じる季節となってまいりました。
ゆったりと春の星が見えていた東の夜空には夏の星が昇り始め、星の違いを見比べられる絶好の時期でございます。
星空を眺めた際に、赤や青など様々な星の色に不思議に思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
夜空に見えている星の殆どが、太陽のように自ら輝きを発する恒星で、星の表面温度によってその色に違いが発生しております。
表面温度の低いもので約2,000℃、温度の高いもので約11,000℃以上の超高温な星など、温度の低い順に、赤、オレンジ、黄色、白、青と色が分かれております。
春の星のアルクトゥールスは、オレンジ色の光を放ち表面温度は約4,000℃と恒星の中ではやや温度の低い星でございます。
同じく春の星のスピカは青色に輝く星で、表面温度は約23,000℃と恒星の中ではトップクラスの表面温度でございます。
夏の大三角の一つとして有名なベガは、若干青みのある白色に輝いております。ベガの表面温度は約9,200℃とスピカと比べると低く感じてしまいますが、それでも他の恒星より表面温度が高い星でございます。
この時期の南の空に輝く赤い星がアンタレスでございます。表面温度は約3,200℃で、赤色のアンタレスは他の星よりも表面温度の低い星でございます。
地球から最も近い恒星の太陽も、もちろん例外ではなく、表面温度が約6,000℃ございますので数光年離れた場所からは、黄色い星として光輝いております。
夏の星空には、明るく色彩豊かな星が多く昇るため肉眼でも天体観測をお愉しみいただける季節でございます。
きらきらと赤や青に輝く春夏の星の色の違いを、より鮮明に感じられる望遠鏡で覗いてみませんか?
※公式サイトでは、6月の天体の詳しい情報をご案内中。
よろしければ大谷山荘の【6月の天体ドーム】をご一読くださいませ。
<6月の星空情報>
6月5日〜14日…月、アルクトゥールス、ベガ
6月15日〜30日…アルクトゥールス、ベガ、アンタレス、はくちょう座(アルビレオ)
●詳細情報
開館時間…19:30〜22:10
休館日…毎週火曜日
場所…屋上
料金…ご宿泊のお客様無料
利用方法…事前予約 ※現在人数制限をしてご案内致しております。
●観測スケジュール
19:30、19:50
20:10、20:30、20:50
21:10、21:30、21:50
※長門の日の入り時刻19:30頃
●ご予約方法
希望時間をお知らせください(お電話またはご要望欄に記載ください)。
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