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当館でも使用の天城産【本山葵】の歴史
更新 : 2010/3/5 16:26
「わさび」を知らない日本人はいないと思いますが、新緑の茂みの下、イワナやヤマメが棲むほどの絶え間ない湧き水の環境で育つ大変敏感な植物であることをご存知ですか?
「わさび」は我国の特産ですでに奈良時代の文献にみられておりましたが、この時代にはあまり食材として利用されておらず、鎌倉時代に至り禅宗寺院で自生の「わさび」を採取して食用にしたのが始まりのようです。
後に足利時代の中期頃より流行した「サシミ」の「ツマ」として真価を発揮し、江戸時代には「すし・そば」の一般化により、広範囲に利用されるようになりましたが当時はほとんど天然の自生「わさび」が使用されておりました。
栽培に移されたのは約370年前で静岡県安部郡大河内村が発祥の地と言われており、後約270年前に伊豆天城湯ヶ島を中心に栽培が試みられ、需要の増加と明治22年東海道線の開通により販路が拡大され大規模に栽培されるようになりました。
「わさび」は日本原産の植物であり日本人独特の嗜好品ですが、最近は需要の拡大と価格の安定性によって、国内はもとより外国でも栽培されているそうです。
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