第６０回目を迎えた阿寒湖まりも祭り。
本日（９日）は台風のため予定されていた儀式などは全て中止になりました。
もともとまりも祭りは全国に持ち出されたマリモの返還運動からはじまったお祭り。
帰ってきたマリモを阿寒湖に返す儀式などが、アイヌの方々や地元方々の手によって行われてきました。
マリモ研究の第一人者若菜先生の昨日の講演にもありましたが、マリモは森林開発や水質汚染、盗採などの様々な危機に苛まされてきました。
４ケ所あった生息地は現在２ケ所、その２ケ所は特別保護区として現在一般の立ち入りを制限して護っています。
かつては北半球のあちこちに生息されていたと記録があるそうですが、開発などにより現在ではここ阿寒湖とアイスランドのミーバトン湖が主な球形マリモの生息地。
さて現在阿寒湖では最初にマリモが発見されたシュリコマベツに、マリモを再生させようという計画があります。
シュリコマベツは阿寒湖の西岸にあり、最初に人々が入植した場所とも言われています。
現在は立ち入りを制限した道路の向こうにあるため、訪れる人はほとんどありません。
今後のマリモ再生計画の無事を祈ってアイヌの方々によりカムイノミ（神に祈る）や奉納の舞踊が、昨日シュリコマベツで行われました。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　じゃらんnet宿ブログ担当Ｋ