宿番号:324814
奥道後 壱湯の守のお知らせ・ブログ
歴史・年輪が刻まれた!館内施設紹介♪『吟松亭』
更新 : 2010/4/16 12:00
ホテル奥道後別館周辺には、他にはない食事処がございます。これらの食事処は、どれも故坪内寿夫翁が接待用に造られたもので、それぞれいわれや歴史、年輪が刻まれております。
奥道後の小高い岡の中腹に、竹林の香しき瓦葺きの茶室「吟松亭」が時を越えて息づいています。和敬静寂。 一服の茶で心を洗う詫びの世界。気宇壮大な禅の境地が開かれます。露地に一歩足を踏み入れれば、俗世を離れた別世界がそこに展開します。山からの水が筧を通り軽快な音とともに奥道後の山肌にこだまして・・・・。
質素ななかにも無駄のない美しさを秘めた「吟松亭」。
吟松亭は、地元祝谷の茶室「拾翠庵」を奥道後に移したもので、慶安の頃、久松定行侯によって造られたつつじの床柱、天井の松の生節など、贅をつくしたもので、躙は貴人口になっています。後年嘉永年間に玄々斉により若干手が加えられたようで、壁隅三尺の高さにはめこまれた釘箱棚などはその時加えられたものといわれています。茶室に続く書院にはつぼつぼの通し欄間などが見られ玄々斉らしい好みが現われています。静寂の中に水音のみが流れるこの由緒ある吟松亭で、お茶会をご利用たまわりたく、ご案内申しあげます。