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奥道後 壱湯の守のお知らせ・ブログ
四国八十八ヶ所をご紹介「第40番札所 観自在寺」
更新 : 2021/8/17 17:54
四国といえば八十八ヶ所のお遍路参りを思い浮かべる方も
いらしゃるのではないでしょうか?
お遍路さんだけではなく観光で訪れる方も多い
四国八十八ヶ所霊場を不定期で紹介して行きたいと思います。
先ずは愛媛県にある40番〜65番をご紹介して参ります。
■第40番札所 平城山薬師院観自在寺(へいじょうざんやくしいんかんじさいじ)
愛媛県は「菩提の道場」。その最初の霊場で、一番霊山寺から
もっとも遠くにあり、「四国霊場の裏関所」とも呼ばれています。
このお寺がある御荘は、美しいリアス式海岸の宇和海に面した最南端で、
海洋レジャーの基地、真珠の生産地としても知られる
足摺宇和海国立公園の景観を楽しむことができます。
縁起をひも解くと、
弘法大師が大同2年に平城天皇の勅命を受けてこの地を訪れ、
1本の霊木から本尊の薬師如来と脇侍の阿弥陀如来、
十一面観音菩薩の三尊像を彫造して安置し、
開創したとされており、このとき、残った霊木に
「南無阿弥陀仏」と6字の名号を彫り、
舟形の宝判を造って庶民の病根を除く祈願をされたそうです。
観自在寺の見どころ
本尊と脇侍・「南無阿弥陀仏」の名号宝判・
本堂(昭和39年、全国の信徒の浄財だけで再建。)
・大師堂(平成5年、総檜の宝形造りで、回廊では
四国八十八ヶ所のお砂踏ができる。)
所在地:愛媛県宇和郡愛南町御荘平城2253-1
電話:0895-72-0416
四国遍路の由来
古来、四国は国の中心地から遠く離れた地であり、
様々な修行の場でした。
讃岐でご生誕されたお大師さま(弘法大師・空海)も
たびたびこの地でご修行をされ、八十八ヶ所の寺院などを選び
四国八十八ヶ所霊場を開創されたと伝えられております。
そのお大師さまの御跡である八十八ヶ所霊場を巡礼することが遍路です。
当初の遍路は、修行僧などが中心でした。
その後、お大師さまに対する人々の信仰(弘法大師信仰)の高まりと共に、
日本全国から多くの方が遍路されたといわれております。