宿番号:324814
奥道後 壱湯の守のお知らせ・ブログ
神秘的な歴史★湧ヶ淵に残る伝説のエピソード
更新 : 2021/8/29 11:18
奥道後にて8月23日、大蛇の供養のための『竜姫宮祭』を執り行いました。
この界隈は、昔から川沿いに温湯が湧き出ていることから
「湧ヶ淵」と呼ばれ、数億年の歳月をかけて水の流れが造り上げた
全国でもまれな景勝地ですが、この淵にまつわる伝説が残っており、
夏目漱石も「蛇を斬った 岩と聞けば 淵寒し」と一句詠んでいました。
【恐ろしい伝説と悲しい伝説】
元和年間(1615-1623年)この淵に大蛇が棲み夜な夜な美女に化身して通行人をたぶらかしては蒼く澄んだ淵に誘いこみ命を奪うなどの害をおよぼしたと云う。
そこで湯山菊ヶ森城主三好長門之守秀吉の長男蔵三郎人秀勝が一夜ひそかに淵のほとりに潜んで突如水上に現れた美女めがけて鉄砲をうちこんだところ天地も崩れんばかりの鳴動と共に淵の水は渦を巻き、その中にのたうち廻る大蛇の姿が見えた。
翌朝、果たして大蛇の死骸が浮かび血の流れは三日三晩つづいたという。
それ以来怪しい美女は二度と現れなかった。
この大蛇の頭骨はその後三好家に代々伝えられておりましたが、
奥道後の開発事業が進むにつれて当奥道後国際観光が
三好家よりこれを譲り受け、祠を建てて祀ることにいたったのです。
以後、毎年8月23日に、『竜姫宮祭』を執り行わせていただいております。
「伝説が残る渓谷」とは、どことなく素敵な情景が浮かびます。
AIやITなど、便利な世の中へと発展しましたが、
伝説や文化、風土も、大切に守りたいですね。
写真にある赤の『太鼓橋』は当館の園内広場にあります。
道中は美しい木々に包まれている新緑のトンネルをご堪能頂けます。
歴史と自然を体感しに足を運んでみてはいかがでしょうか?
皆様のお越しをお待ちしております。
関連する宿泊プラン