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奥道後 壱湯の守のお知らせ・ブログ
松山の文化遺跡◆坊っちゃんの【四十島】を紹介
更新 : 2022/2/19 20:00
瀬戸内には様々な島が点在していますが、
その中にも歴史に縁のある島がいくつかございます。
その中で夏目漱石の『坊っちゃん』に登場する
青嶋のモデルとなった「四十島」をご紹介致します。
松山の中心市街地から約8km西北方の瀬戸内海上、
四国本島と興居島との間の狭隘な海峡に浮かんでおり
高さが18m、周囲約135mの大小3つの岩礁島です。
夏目漱石の小説『坊っちゃん』には、主人公「坊っちゃん」を伴って
釣りに出かけた「赤シャツ」と「野だいこ」が、
船上にてイギリスの風景画家ターナーの作風にこと寄せて
四十島に叢生(そうせい)するクロマツの形姿を話題にし、
四十島を「ターナー島」と命名する件を描いており
小説発表以降、「ターナー島」の愛称で
広く知られるようになりました。
昭和50年代に流行したマツクイムシの被害により、
ターナー島の名称の由来となった松をはじめ、
島に自生していた松はすべて枯れてしまったそうですが、
20年以上にわたる市民の植樹により、現在では20本を越える松が
育成するに至っているそうです。
今は国登録記念物として、平成19年に2月に登録されております。
また、海岸沿いには正岡子規の「初汐や松に浪こす四十島」の
句碑があります。
「初汐」は「葉月潮」とも言って、旧暦8月15日の大潮のこと。
姿のよい松の木は枯れてしまったが、篤志家の手で蘇りつつある。
と詠まれています。
場所:〒791-8081 愛媛県松山市高浜町1丁目
問合せ先:松山市文化財課
TEL:089-948-6603
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