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奥道後 壱湯の守のお知らせ・ブログ
俳句の聖地「愛媛・松山」の句碑を紹介!Part4
更新 : 2022/4/17 15:38
愛媛県松山市は「俳句の聖地」と呼ばれており、正岡子規をが
有名ですが、子規以外にも沢山の作品を残した俳人が居ました。
今回は「春」にまつわる句碑をご紹介いたします。
「げんげ田や花咲く前の深みどり」
作者は、五十崎古郷(イガザキコキョウ)。
「げんげ」は、れんげ草のことで、春の季語です。
昔の田植え前の田園は、一面げんげが咲いていました。
鋤き込んで肥料するために使用されていましたが、
いつしか見られなくなったのは、もっと効率の良い肥料が
開発されたからだそうです。
れんげは花が咲く頃も美しいですが、花が咲く前の、
緑の絨毯を敷いたような深緑も圧巻です。
この俳句には、花の美しさとは異なる深緑に美しさを感じる
古郷の感性の素晴らしさが表れています。
さらには「私達が気づかないところにも価値が潜んでおり、
そのような価値を感じ取る感性を磨きなさい。」という教訓を
私達に与えてくれています。
〜五十崎古郷について〜
明治29年の松山生まれ。
昭和4年より、水原秋桜子(みずはらしゅうおうし)に師事。
秋桜子が主宰する「馬酔木(あしび)」同人の編集に携わるようになり、
やがて全国的に活躍して昭和を代表する俳人となる。
昭和10年、40歳という若さで、結核によりこの世を去った。
句碑データ
住所 〒791-8044 松山市西垣生町730-1 垣生小学校内
※校内に立ち入る際は、小学校に事前に電話、もしくは職員室に
お声がけいただく必要がございます。
4〜5月に咲くれんげ草の花