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奥道後 壱湯の守のお知らせ・ブログ
四国八十八ヶ所をご紹介「第48番札所 西林寺」
更新 : 2023/2/15 16:05
少しずつ温かい日も増え、お遍路参りに出かけるには良い季節と
なってまいりました。
不定期でご紹介しております四国八十八ヶ所霊場ですが
今回は愛媛の九つ目「第48番札所 西林寺」をご紹介いたします。
47番八坂寺から約4q車で約8分のところにございます。
■第48番札所 清滝山 安養院 西林寺(せいりゅうざん あんよういん さいりんじ)
西林寺の歴史
寺の前きれいな水が流れる小川があり、門前には正岡子規の
「秋風や高井のていれぎ三津の鯛」句碑があります。
「ていれぎ」は刺し身のツマに使われる水草で、このあたりの清流に自生し、
松山市の天然記念物とされております。
縁起によると、聖武天皇の天平13年、行基菩薩が勅願により伊予に入り、
国司、越智玉純公とともに一宮別当寺として堂宇を建立。
現在の松山市小野播磨塚あたりの「徳威の里」とされ、
本尊に十一面観音菩薩像を彫造して安置されました。
大同2年(西暦807年)弘法大師が四国の霊跡を巡礼した際この寺に逗留。
ここで大師は国司の越智実勝公と協議、寺をいまの地に移して四国霊場と定め、
国家の安泰を祈願する道場とされました。
このころ村は大干ばつで苦しんでおり、弘法大師は村人を救うために錫杖を突き、
近くで清水の水脈を見つけました。寺の西南300mにある「杖の淵」は
その遺跡とされ、水は涸れたことがなく土地を潤し、
昭和60年の「全国の名水百選」にも選ばれています。
見どころ
福授地蔵・孝行竹・寺宝『四國偏禮繪圖』(最古の四国遍路絵図)
所在地:〒791-1111 愛媛県松山市高井町1007
電話:089-975-0319
駐車場:あり(無料)
福授地蔵