夜も深更、私が１人ＰＣに向かっていると、階上からパタパタと歩き回る足音が。。
（我が家は熱川館の社員寮の中に住んでいます）

時計を見れば、深夜２時をゆうに回っています。
かなりの生活音。何をしているかは。。。推測不可能。

しかもこの現象、毎日時間はまばらで、噂によると早朝４時に掃除機の音がしたことも！！

その音の正体は、客室係りの＜しまこ＞さんです。

彼女は先先代の時から熱川館に勤め、いまや御歳○○歳、勤続年数四十数年！
熱川館の生き字引です。

本当にいつ寝ているのか皆が疑問に思いこんな会話が交わされました。
「しまちゃん、いつ寝てるの？」
「眠いときにねるのよぉ〜」
。。。一同、妙に納得。

彼女はいつでも気の向くまま、夕方であろうが真夜中でも
熱川館の従業員専用の温泉に入りにいきます。

数年前の真冬のこと。
当時地元の消防団に所属していた若旦那が、夜警の当番が終わり、
早朝4時ころ自宅に戻る途中、暗闇の中お風呂に向かうしまこさんと遭遇したことも。

また勤続年数が長いからこそ、こんなエピソードもございます。

新婚旅行先が熱川館だったというお客様が、数十年ぶりにご来館されました。
当時のお話を伺っておりますと、しまこさんを見たお客様が一言。
「あれ？おねえさん！ぼくらの新婚旅行の時のおねえさんでしょ！！」と驚きの一言を。

おかげで、再訪してくださったお客様は何よりもお喜びになってお帰りになりました。

元祖不思議ちゃんの一面も持ち合わせるしまこさんですが、
人が嫌がる清掃も自ら率先してこなし、物をとても大切にしてくれます。
ありがたいことです。

スタッフ一人一人が熱川館に色をつけてくれています。


伊豆　熱川温泉　眺望絶佳の宿　熱川館
若女将　稲葉