もう８月だというのに今年は本当にどうしちゃったんでしょう。。。
太陽がご機嫌斜めだから、海水温もあがってくれません。

プールにしても同じこと。

でもご安心下さい。今年の熱川館は違います。
肌寒い日は【温泉プール】になっているのです。

その訳は。。。

７月のある日の事、お風呂番の早川さんが若旦那のもとにやってきました。
そしてこう言ってくれました。

『今年は寒いし、プールに入ってるお子さまが震えてるんだよね。だからあまってる温泉をプールに入れるっていうのはどう?そうすれば日差しがなくても遊んでもらえるでしょ』

とっても嬉しい一言でした。

お客様のことを思って、この忙しい夏にわざわざ自分の仕事を増やすことを
自ら言ってきてくれました。

思っていることを口に出し、実行するのは簡単なようで実はとっても難しいですよね。
それも自分の仕事を増やす事にもかかわらず。。。

これも３連休前におこなった＜夏のセミナー　お客様とのお約束＞のおかげなのかと嬉しくなりました。
＊こちらのセミナーの模様は、７月１６日のブログにも、宿からのお知らせにも載せてございます。

彼はこのセミナーでも
『お客様にいいお湯だったよ。と声をかけてもらえるのが一番嬉しい。』
と言っておりました。

従業員皆が、それぞれの立場でお客様にむかってくれている事。
お客様にどのようにご満足いただけるか、自らの意思で努めること。

おもてなしの基本です。

私たちの思いが少しずつでも従業員に浸透し、形になっているのがわかり
とっても嬉しくなりました。

彼は今日も終業間際にプールに温泉を流しいれてくれます。

すると高温の熱川の源泉も、一晩かけて冷め、翌朝にはちょうどいい温度になるのです。

今年から始めた小さなお子様用のビニールプールにもバケツで温泉を運んでくれています。


プールで楽しく遊んだり、お風呂に快適にお入りいただ様でしたら
『楽しかった』『いいお湯でした』と彼に一言声をおかけいただけますでしょうか。

きっと何より嬉しいお褒めの言葉だと思います。

そしてそんな従業員に恵まれた熱川館はとても幸せです。

伊豆　熱川温泉　眺望絶佳の宿　熱川館
若女将　稲葉