宿番号:326617
伊豆大島を正面に臨む眺望絶佳の宿 熱川館のお知らせ・ブログ
いのちの分数
更新 : 2010/10/3 18:40
たとえば地球が1月1日の午前0時に誕生したとするならば、
哺乳類の登場は11ヶ月と半月後の12月16日のことでした。
ヒトとサルとが分かれたのは、大晦日の午後のことでした。
ニホンザルの生息する天然林は、ここ50年間で3分の1に減りました。
とある雑誌に上野動物園の園長、小宮氏が寄せていた文章の一部です。
更に文章は続き、
70年代、東京湾の都市化の為にカワウが減少し、人工的に保護したことで
カワウが増加し、その糞害でハスが増殖し、その刈り取りに毎年500万円が必要だったなど、
ある特定の種のみを人工的に保護することは、自然のバランスを欠くことだということを
ご自身の体験談をもとに語られています。
そして最後はこのような文章で終っています。
いうまでもなく、人間は『動物』です。
そして生きるものの命は、どれも等しく尊い。
地球上を客観的に見回すと、今、人間の数だけが増えすぎています。
人間だけが自然に背いて、特別な行動をとっていませんか。
そのことで『歪み』はないか、『犠牲』になっているものはないか、
謙虚にそんなことを考えられる人が増えたら良いと思っています。
と。
異常気象による自然災害、本来は起こりにくい人間と動物のトラブル。
沢山のニュース映像が頭をよぎります。
いのちの等しさを感じて、生物の多様性を生きよう
とても力のある一文です。
若女将 稲葉
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