宿番号:329012
箱根強羅温泉 にごり湯の宿 桐谷箱根荘のお知らせ・ブログ
『Kiritani★Column vol.1』 (桐谷のコラム)
更新 : 2011/4/14 22:29
別館さくら亭にご案内する際に、必ずと言ってよいほどお客さまとの会話になる当荘自慢のしだれ桜です。日に日に濃いピンクの蕾が大きくなって行きます。。。来週には見頃になるでしょう。
奥にボケているのが、さくら亭の足湯、そして男女露天付き大浴場の建物です。
『Kiritani★Column vol.1』
福島県南相馬市の被災者の方を受け入れてから早半月が経とうとしています。昨日お姿が見えず、気になっていましたが、夕方お帰りになりました。思わず「どちらへいらしてたのですか?」と飛んで行ってお聞きしますと、80歳台のおばあちゃまが「強羅公園です。風が強かったけど、楽しかったですよ!」…と、血色のよいお顔でお話し下さいました。
まぁ!…驚きました。
コチラにいらっしゃった4/1は、両脇をかかえられながら、殆ど歩けない状態で、正直大丈夫かしらと思った程のおばあちゃまでしたのに。日に日に行動範囲を広めて、とうとうこんな長時間も外出なさることができたのかと思うと、涙が出そうになりました。「お昼はお寿司を食べました!」と嬉しそうに話してもくれました。病院に行き、美容院へも行ったり、散歩をしたり…お風呂に入ったり、TVを見たり、とごくごく普通の日常が被災地では送ることができなかったのです。コチラにいらした時の印象は、顔半分大きなマスク…口も大変重かったですが、箱根が安全なことを体で感じられるようになってから、マスクが取れて、少しずつ笑顔が見られるようになってきました。震災によって受けられた心の傷が徐々に癒されているのだと、私は実感できました。本当に被災者の方を受け入れて、その方々のお手伝いが出来ましたこと、嬉しく思います。
<続く…>
お読み下さってありがとうございました。何回かに渡り、直接被災者の方と関わって感じたことや、彼らが伝えたいメッセージなどをつれづれなるままに書き綴って行こうと思います。 桐谷箱根荘 荘主
関連する周辺観光情報