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西鉄イン新宿のお知らせ・ブログ
喫茶店のすすめ vol.3「cafeユイット」
更新 : 2011/6/8 18:52
第3回はまたもや「思い出」となってしまった新宿の「cafeユイット」。新宿紀伊国屋本店の左を路地に入って靖国通りと突き当たったところ、ここに伝説的な「トップスハウス」というビルがあった。
トップスハウスは、「ビル丸ごとアート」といってもいいほどかっこいい場所だった。低層階には通りから入りやすい軽快なjazzが聴けるこじゃれたカフェ、いわば初心者向けの店があり(私が入ると、いつもリー・モーガンの“サイドワインダー”が流れるので一人にやけていた…)、上の方の階にはレストラン、オーセンティックなバーなどがあり、極め付きは4階の「シアター・トップス」。これは小劇場演劇専用の劇場であり、この手の人をよく見かけた。
だいぶ本題とはなれてしまったが、「cafeユイット」はこのビル最上階8階。エレベーターの扉が開くと、伝説的なアングラ劇団「天井桟敷」のポスターが迎えてくれる。入口付近のギャラリースペースを右手に眺めながら通路を進むと、そこに不思議な空間が広がっていた。
壁にはアンティーク調の書棚に、びっしりと洋書・美術書のたぐいが埋めつくされ、たくさんの植物が心地よく店内にアクセントをつけている。無造作にピアノも。そして天井!新宿の喧噪のど真ん中8階建ビル最上階店内の天井がガラス張り!これだけで当時の私には事件だった。雨の日もまたよかった。
コーヒーや紅茶がポットに入って出てきた。味はふつう。ウェイターはイケメン男性ばかり、やはり劇団員だったのだろうか。知り合ったばかりの異性と行くのが最高だった新宿の喫茶店のひとつだった。
by JK
※2009年6月閉店。トップスハウスの建物は同じ、中身が全く違う飲食店ビルとなっている。少しだけ興味がある。
※「…すすめ」と題した割にひどく更新が遅れてしまった。新人女性スタッフがとびきりの喫茶店マニアであることが判明、ぜひ続編・番外編をおねがいしようかしら。